フィルター回路
  ノッチフィルター と RIAA EQ アンプ

実験・測定をやっていると 不要な周波数を 選択的に抜く 「ノッチフィルター」 が必要な場合がありますので手軽に使えるノッチフィルターを、LTSpiceを使って設計してみました。

使用するオペアンプを検討していたのですが リニアテクノロジ LT1115のスペックシートに RIAAのEQ回路使用例が載っています。 NFBタイプだけではなく、パッシブCR型のシンプルなものあり、ノッチフィルターの構成によく似ています。

ということで回路基板をおこすなら 「RIAA EQ アンプ」 と 「ノッチフィルター回路」 を共用できるように設計することにしました。 下に基本的な 回路構成例を示します。 上側の回路ブロックが [RIAA EQ 回路] で下側が [ノッチフィルター] です。 回路的にかなり類似していることが おわかりになると思います。 回路のS/Nを稼ぐために 初段アンプにはリニアテクノロジのLT1115を使用する予定です。 このオペアンプは まさにフォノカートリッジ用に造られたと思われ、 ICのデータシートには 回路例が 2例  [NFBタイプ] と [CRパッシブタイプ] の両方が載っています。



     


 こんなシンプルで、決まり切ったような回路に なんで LTSpiceか? ということですが ポイントは時定数を決める CRの値を確認・決定するために使います。 精度高く決めたくても 手に入る抵抗・コンデンサは制約されますので 制約された値の組み合わせから 「最良の最適値」 を捜すことにあります。


それでは早速、リニアテクノロジ社が推奨する時定数のRIAA特性を検証してみます。 抵抗・コンデンサの値が 「超ありえない」値になってます。 これはRIAAカーブに理論的に合わせたからに過ぎませんので これを一般解に置き換えることが必要になります。 ちなみにこの理論値の場合の 「RIAAカーブ偏差」は ±0.1dB以内と これまた 「超優秀」 なカーブです。


   


                  



RIAAの基本カーブは こちら を参照しました。





to be continue ・・・・・・ Feb, 24, 2011.   mi-take
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