トランス式 電流-電圧 変換 その2

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LUNDAHL Transformers

デュアルmonoモード IV変換をトランス でやってみました。
5V単一電源で デュアル mono !


IVコンバータの ICは 結構発熱しますので 発熱しないトランス式 IVは 暑い季節に最適かも




省エネにもなる 一石二鳥方式 ?

今回使ったのは、真空管アンプで 一度は お世話になってみたい
あこがれの SWEDEN LUNDAHL社の トランスです。

バランス出力用トランス LL1555

アムトランスに お願いして、取り寄せて頂きました。
イメージしてたより ちょっと小さい ・ ・ ・ ふ〜む、 少し不安



一次側に 4組 の巻き線があり
まるで PCM179x monoモード対応の
申し子のような トランスです。






このトランスを2個使えば、「mono IV変換+不平衡変換」 L/R 2ch分 完了 !


超シンプル回路

( DAC基板とのグランドを とり忘れると音が出ません  ご注意ください)


使用する DAC基板例




負荷抵抗の設定

IV変換のための抵抗(負荷抵抗)を検討します。
巻き線比や コアサイズ、巻き線抵抗(DCR)等の
兼ね合いを見ながらの設定となります。 扱える
最大レベルを見るために、抵抗値 470Ωで、信号
レベルを 可変して出力特性を確認してみました。


RL=470Ω 出力特性 (PCM1798W使用)

(横軸は デジタル信号 0dB時を 1.00 に換算して表示してます)
( 歪み率は傾向の参考に。 LPF無しのため Fs漏れあり )


やはり、コアの飽和が早いようで 出力電圧 500〜600mVrms
で歪みが悪化します。 この辺を目処に負荷抵抗を決めます。 
今回は、PCM1798monoで負荷抵抗 220Ωとしました。
(PCM1794/1792の場合は 100Ω位が適正となりそうです)


 500-600mV だと、真空管アンプに ちょうど 手頃かもしれません。 往年の真空管アンプは、200mV〜400mVが AUX 定格入力でした。





デジタル入力 0dB時 580mV出力で周波数特性を
確認しました  (220Ω負荷)


周波数特性は申し分なし。
なんと 40KHzでも 殆ど落ち込み無しです。
( サンプリング Fs:96KHz )


1KHz 0dB基準信号


40KHz 0dBj時




全体の回路・接続は下記の通りです



PCM1794/1798W + LL1555 IV 接続例



5V単一電源で動きますので、PCM2704/USBやCOMBO384/DDC等と
組合せれば、BusPowerで動かせますので、外部電源無しで動く
高性能&贅沢! な USB Audio IF が完成しそうです。


真空管アンプを愛用の方、 是非 お試しあれ。




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