LM49600 HPA ULTIMATE


ULTIMATE Version に使用するLME49720CANの表面温度が、DIP8のLME49720の表面温度より高い。 
指先で触って 気になるほどの差が生じているので、表面温度を測定してみた



測定結果です。 (4558は参考測定)

なんと IC表面温度が 7.4℃ も違うのである。
触っただけで差を感じるわけである。




LME49720のSpecシートを確認すると、θTaの値が載っている。
HAタイプは 150℃/W (CAN)
NAタイプは 102℃/W ( DIP )
である。 乱暴で単純ではあるが LME49720の消費電力から 逆算すると
ジャンクション温度換算で (150 * 0.315) - (102*0.315) = 15.1 ℃ もの
温度差が、ジャンクションで生じている事になります。

表面温度の差の約2倍ですが、金属缶 対 プラモールドの熱抵抗の違いを考えると
そんなモンかなとも思われます。


ちなみに、LME49720の無信号時動作電流は、電源電圧±15V時に
10.5mA(±とも)で 315mW の消費電力を 消費しています。
参考に測定した 4558は 3.9mAでした。

音の良さに、ジャンクション温度がどの程度寄与するかは知りません。 

しかし、ジャンクション温度の概算で15℃ の違いと 温度飽和の早い(安定するまでがCANは早い)
事など きっと音の差に出てくる

だから、Natinal Semiconductor社は LME49720に 缶タイプを用意したに 違いない、
と勝手に 勘ぐっています。  ( 缶違いかも )




ULTIMATE Ver.  ご検討あれ




缶(金属) に敬意を表し 使用抵抗は 金属被膜抵抗を使用しています

補足data

LME49720のdatasheetには温度vs特性は無いので、他のNS社のオペアンプより抜粋。
温度に特性がある程度依存していることが分かる。

但し、LME49720のdataではないことに注意。

  



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