Mr.OKJ 様より これまでの経緯をまとめて頂きましたのでご紹介いたします。
ありがとうございました。  2021年12月



AKM DACシリーズ製作記

[はじめに]


毎度お世話になります。

今回の AK4499製作により、見栄えと機能性・レイアウトを含めて
AKM社 DACを利用した自作 DAC・HPAの完成形が出来たと思います。
そこで、これまで経験した AKM社 DACを利用した製品や自作品をまとめてみます。



1. この機器に関する疑問から始まった 2016年





ヤフオクでこのころ盛んにDACを出品していたEMISUKE氏製DACです。 このころESS系ばかり使用していたので興味を持ち、購入しました。ケースの見栄え良く、基板が厚みもあり一見良さげです。ESSに比べて最初は温かみがあると思ったのですが ・ ・ ・



2. ラズパイの導入とESS製小型ボードに驚愕 2016年末



ESSに比べて音質で納得できず、紹介が多くなったラズパイによる高音質化に興味を持ち始めました。 また、パーツ購入でよく利用する共立が「たかじんさん」のSabreBerry32を販売していたのでラズパイと合わせて導入しました。結果、Windowsによるプレーヤー操作よりもラズパイを利用した方が遥かに高音質となる、小型でも設計者のセンスが有ればDACの音質ははるかに高い次元になると実感しました。

(比較結果の1)残念ながら、EMISUKE氏設計作は入出力が豪華で発展性が高い物だったのですが、肝心のジッタ―対策が不十分で解像度の低さや過剰な厚み(ぼやけている?)でAKMチップの性能が出し切れていません。それに比べてあれだけ小さいスペースで性能の違いを感じさせたたかじんさん作SabreBerry32はすごい物でした。



3. ラズパイ用AK4490ボードに交換 2017



SabreBerry32に大きな不満は無かったのですがAKMチップの真価を知りたい、 評判の音を体感したいという思いがありました。ここでまた共立がAKMチップを利用したWP-DAC4490Terra-BerryDAC)の販売を始めましたので、早速載せ替えました。ここで漸くジッタが無く、AKMチップの性能を活かしたらどうなるかという答えを知れました。ESSに比べて解像度で引けを取らず、怜悧なモニター的性格が出やすいESSに対していい塩梅のゆるみを感じました。

(比較結果の2)SabreBerry32はパッケージング・性能共に高い水準を持っています。WP-DAC4490もラズパイオーディオに本気で取り組み、バランス出力や設定の細かさなど中々のものでした。



4. mi-take への本気が始まる 2018





このころは基板販売やガレージキットとして出されている物を探していましたが、価格や製作においてハードルが高すぎると感じ物が多かったです。そこへHPA基板でお世話になっていた mi-take がAKMチップ使用の基盤を発表。
説明を見ると自分でも出来るかもという期待が持て、入手を決断しました。作ってみてやっぱり欲しい物が有れば自作が一番、音に余裕と解像度の向上が実感出来て満足という所でした。調子に乗ってAK4495からすぐにAK4493へ乗り換えもやってしまいました。

(比較結果の3)やはりオンボードの小型基板よりも専用設計を実現できるサイズで製作された物の方が、格段に音の余裕や解像度のさらなる追求が成されている事を実感できました。 ラズパイとcombo384の連携などを実験できたのも楽しかったです。



5. 自作ネットワークオーディオプレーヤーを目指す 2020





ここまではラズパイ本体やHPA基板など、再生ケースを利用して収めていました。 音質の追及や発展性を考えると大きな基板でレイアウトされた物や専用ケースで組みたいという欲が出てきました。ヤフオクでタカチのケースを中古で入手し、ラズパイ・DACHPAを包括したシステムを自分で組み上げました。

(製作後の実感)小さい範囲に詰め込み過ぎてレイアウトが汚くなったのが残念です。オールインワンにし過ぎると後から手を加えたり整備する時に厄介、トランスを必要以上に使い過ぎたなど反省点も多かったです。結局、役割である程度パッケージングを分け、構成をコンパクトにした方が良しと反省しました。



6. 最高峰を目指す 2021








何とか凄い物が出来たと満足していたところ、mi-takeが 最高峰DAC AK4499を発表。その後、AKMの工場火災などで将来的な入手が難しい事から入手を決意。
去年苦労して組み上げたと思ったら、又組み立てですから自分の欲にあきれてしまいます。今回はDACとHPAだけの構成で出来るだけシンプルに美しく、しかし高音質を追求という事で高解像優先のSINGLEモードを採用し、各出力にはトランスを使用としました。
オーロラサウンドの唐木さん作 HPA基板は以前何度か製作し 1回路入りOPA使用が気に入っていたので採用しました。DACと同じくモノラル構成で美しくです。最初は配線の隠蔽などを考えていたのですが、想定ケースが廃盤になりダウンサイズして不可能となりました。そのためできるだけ電源線と信号線を分離し、DAC・HPA・入出力部が美しくなるよう心掛けました。又、色をオレンジイエローにしたのはどうせやるなら綺麗で目立つ、既製品では出来ないという事を強調したかったからです。
XLRコネクタはヤフオクで見つけた物ですが、コネクタが同一の形より不揃いの方がインパクトがあるかと思い採用しました。








(再生プレーヤーについて)

久方ぶりに foobar2000 を体感し、Linuxを基にした ラズパイとの比較を追記します。


1.      Windowsfoobar2000

とにかく肝要なのが、自分が再生したい音源に対して確りとドライバーを揃える事です。foobar2000自体のcomponentsもそうですが、データを送る機器側のドライバも要チェックです。
今回私はcombo384用のドライバを失念したためえらい苦労をしました。 また、昨今のWindowsOSでは情報量が多いせいか、どのような音源でもノイズが入ります。
音楽再生のためにはASIOの設定が必須です。又、DSD音源の場合では更に厄介で通常のASIOではなく、ASIO+DSDで設定を行うと曲の情報や再生オプションをスルーして再生だけに特化するようです。その聞こえは非常にエッジの効いた物となるのですが、神経質に聞こえることが原音再生やHiFiだというのなら私は違うと思います。


foobar2000は色々と設定の勘所がつかみにくいのですが、PCMを自在にDSDに変換したり アートワークを自分好みにできるなど発展性は高いと再認識しました。



2.      Linux
系(ラズパイやMac等)


音源が DSDなら DoPしかできないとか Windows系に比べて使えるプレーヤーが有料なのが多いなど不満点もありますが、音質と設定の勘所のつかみやすさはこちらの方が上と自分は感じます。ラズパイの場合、最初独自の操作・設定法に戸惑いましたが、一度認識してしまえば Windowsより安定します。何より煩わしい各種ドライバやUSB認識の設定をしなくても大概 USBを繋ぐだけで事足ります。
又、ラズパイは NASとの連携も出来るので、軽くノイズの少ないPCで音楽再生に特化したシステムを組めます。ラズパイは動作の軽さが長所であるのですが、反面 Windows系のプレーヤーにあるカスタム性は及びません。

しかし、フリーソフトの moodeaudio等は凄まじい勢いで改良を加え、アートワークの投影等新要素を意欲的に取り入れております。


ラズパイ系は発展途上の要素も大きいのですが、その反面可能性が高く、音質重視でシステムを組みたいならラズパイとNASの組み合わせをお勧めします。





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