AK4493W DAC基板
旭化成のDACとして AK4493というのがあります。
既に AK4495を商品化してますので、なにを今さら ・ ・ ・
という感じもあるのですが、スペック的に AK4495より良いところがあるので AK4493版のDACを作ってみました。
AK4495と比較してみるので、モノラル動作基板として 最高の音出しを狙います。 AK4495版と同等の回路構成でいけそうなのですが ICのパッケージが違います。 AK4495が
44ピンLQFP(ピッチ0.8) AK4493が 48ピンLQFP(ピッチ0.5)なので 同じ基板ではいかないようです。 |
DACを4490にした AK4490W もあります
AK4495 44ピン パッケージ
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AK4493 48ピン パッケージ
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ピンの数が違えば ピンの配置も変わります。
AK4495 44ピン 配置
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AK4493 48ピン 配置
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また AK4493の違いは Digital Filter にあるのか
データーシートの概要欄で取り上げられてます。 |
AK4495 datasheet より
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AK4493 datyasheet より
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AK4495も デジタルフィルターの切替を持ってるのですが AK4493では さらに強化されたようで 6種類の切替ができます。
その切り替えで 音がどう変わるのか楽しみです。 |
実際の基板比較
左:AK4493W 右:AK4495W
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AK4493W回路 参考
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↑ダブルクリックで拡大
ピン数が増えてもパッケージは小さくなりました。
実物を並べて見ると よく分かります。 電源の電解コンデンサを 若干変えてます。
コントロール基板はDAC基板と別ですが AK4495と共通で使用可能かと思い ソフトを変更して、デジタルフィルターの切替をしようとしましたが、なぜか働きません。
現在使用している Tiny48では Data領域が オーバーしてしまうようです。 データ領域がオーバーしても コンパイルエラーにならず悩みました。 (当然ですが、働きません
・ ・ ・)
Dataサイズの大きなマイコンに変更が必要です。 |
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幸いなことに Tiny88に替えることによって 事なきを得ました。 基板は共通で済みそうです。
基板のハード的には共通なので、6種類 設定するには予備2組では足りませんので ピンをとりあえず追加します。 |
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CN321が追加のピンになります。 とりあえず JP301の3番と4番と CN321で 下記のテーブルにそって ピンをアサインします。
デフォルトが "000" ではなく ”010” なので ジャンパーピンが デフォルト時に 必要になりますね~ |
Digital Filetr
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SSLOW⇒JP301-3、SD⇒JP301-4、SLOW⇒JP321
LCDの文字数が少ないので 下図の様に省略形で 表示させます。 |
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ジャンパ設定
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では 早速試聴です。
切り替えると ~ ! ? ♡ ◇ ※ ・ ・ ・
高音域に違いがあるようで
なるほど ・ ・ ・
あとは 聴いてのお楽しみ ! ということで |
完成基板で試聴
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さてさて
AK4493はAK4490の改良版という事ですが スペック的にも改善されてます。 音質には影響ない領域レベルですが スペック的に AK4495を超えます。
音質的には好みは AK4495 なのですが ・ ・ ・ |
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THDで 12dB、S/Nで 3dB
無視できない 差ではあります
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